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勢法の紹介動画①


http://www.youtube.com/watch?v=WyCo8sGnits

 先日行われました靖国神社春季例大祭でのご奉納演武より抜刀技法のご紹介致します。
 なおこの日は組太刀の演武も行いましたが、天皇陛下の勅使が参向になられましたので、有声の気合ではなく「ハッ」と含み気合を用いました。
 本来は打方「ヤァ」、仕方「トゥ」と裂帛の気合と共に行うものですので、今回はご紹介を控えさせて頂きました。
 (抜刀は気合を用いません)

 勢法の解説は下記の公式ブログ内にて行いますのでご参照下さい。


一本目:柄打之事
 これは置刀よりの技法になります。
 昔日の武家作法として、建物内に入る際には大刀を外して、室内では大刀を陰陽暗(右左後)に置くのが慣わしでありました。これを当流では置刀(おきがたな)と称しております。

 柄打はこの作法に則り行われる置刀に含まれる技法です。
 また鞘の中(うち)にて爭いを治め、刃傷沙汰を防ぐ技法群として殿中刀法鞘之中(でんちゅうとうほうさやのうち)と称するものの一つです。

 真の間(四尺程)にて対坐し、対者が抜刀せんと気配を見せ動作に移るので、吾はそれを察知し大刀を以って小手や喉、胸などを打って止めて残心。
 初学の事として、非常に重要視される技法です。

二本目:鍔転返
 これも置刀にて行う殿中刀法鞘之中に含まれます。
 単に鍔返とも称します。

 当流伝承の武家作法では、目上や同格、また畏まった席では右(陰)に刀を置き、目下であったり親しい仲であったり、また交渉ごとなど警戒が必要な時には左(陽)に刀を置きます。
 (また後ろに置く場合も御座います)
 これは右に置かば抜刀は難しく、左に置かば抜刀が容易いという理由からです。

 時代劇などで、目上に対して伏したまま話を伺う場面がありますが、これはまさにそうした際の護身技法です。
 鍔で転じるので鍔転返と称する之は、現在は演武などで広く公開しておりますが、元来は門外不出の秘太刀でありました。

 当流の特徴として、刃や切っ先は当然として、柄頭、柄、鍔、鎬、峰、鞘、鐺、下緒とすべての部位を用い、その術を学ぶという事が挙げられます。
 ここでは柄、鍔、鞘(鐺)を用い、また礼法作法の中の事として行うのも特徴になります。

三本目:鞘外押切ノ事
 あまりに文字通りですが、これは置刀の抜刀(ばっとう)技法の一つです。
 これを上意討として用いる場合は、抜討(ぬきうち)と称しますが、ただ抜刀技法としての場合は抜刀(ぬきうち)と称します。
 さらに抜いて刃では切らぬ場合は抜打(ぬきうち)と称し、漢字と意味によって同じ呼称を使い分けており、門人の混乱を招いております。

四本目:拝抜
 これは立合抜刀術の中で、特に点(足を動かさずに行う)で抜刀の基礎を学ぶ技法群として整備された一本抜(いっぽんぬき)に含まれます。
 真の礼を行い、抜刀しつつ面を上げ真っ向唐竹割りにするものです。

五本目:閊抜

六本目:抜刀之事
 当流では胡坐(あぐら)より行う技法を古傅と称しております。
 左置刀より鞘引いて抜刀し真っ向に切り下ろします。
 これは相手との間合い次第で跳ねて間を詰めて切る場合も御座います。

七本目:達磨太刀
 この演武が初公開になる技法です。
 これは大小を帯びたまま胡坐となる古傅抜刀術初学の事となります。

 江戸期以前、着座の際に太刀や大刀を脱刀せずに、そのまま胡坐となる事がありました。
 特に太刀は脱着の手間(太刀緒を腰に巻いて左腰に太刀を吊るしている)から外さない事があったようです。

 「正坐は動きにくいので江戸期に導入された」という説がありますが、真偽はともかくとして、胡坐から立ち上がるというのはなかなかに難しいものです。

八本目:柵太刀
 四方を囲まれた中での勢法であり、立合抜刀術七本目になります。
 柵太刀は「しがらみを断ち切る」という意味がある古称です。
 すべてが袈裟なので、俗称として「袈裟乱」とも呼ばれています。
 またわかりやすい呼称として四方の敵を切るので四方切りとも称します。

九本目:陰陽一入
 これは橋の上で前後を挟まれた想定であり、その事から丸木橋とも称します。
 一入は「ひとしお」ではなく「いっそう」と読みます。
 これは当て字で、一左右(いっそう)の変字になります。
 立合抜刀術の九本目です。

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 以上が簡単な解説になります。
 次は剣術技法のご紹介など出来ればと思っております。

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